大腸検査

大腸検査について

大腸検査イメージ

大腸ガンは日本人に増加傾向の著しいガンで、大腸ガンによる死亡は男性では肺ガン、胃ガンに次いで3番目で、女性では2021年に一番多くなりました。

大腸ガンは早い時期に発見すれば内視鏡切除や外科療法により完全に治すことができます。

少し進んでいても手術可能な時期であれば外科療法により完全治癒が望めます。

大腸は約2メートルの長さがあり、盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸・肛門からなり、大腸粘膜のあるところではどこからでもガンが発生しますが、特にS状結腸と直腸が大腸ガンのできやすい部位です。

したがって、自覚症状の一つである血便があった場合、それを痔と自己診断しないで、ガンあるいはその他の病気の可能性が十分考えられるので、そのまま放置せず医師の診察を受けて下さい。

大腸ガンの確定診断のためには、大腸3D-CT検査、注腸検査(X線検査)、大腸ファイバースコープを受ける必要があります。

大腸3D-CT(CTコロノグラフィー:CTC)

当院では、前処置で大量の洗腸液を服用する必要のない大腸3D-CT検査を大腸精密検査の選択肢の一つとして行うこととしました。

大腸3D-CT検査とは、内視鏡を挿入せずに、炭酸ガスを細い管を用いて大腸に注入し、高性能CT装置で大腸の撮影を行い、その後コンピューター処理によって内視鏡検査のように大腸を調べることが出来る検査です(仮想大腸内視鏡)。

仮想大腸内視鏡は、比較的楽に、そして安全に大腸を調べることができます。
また、腹部全体のCT撮影を行うため、大腸以外の病変も分かります。

前処置 前日に残渣の少ない特別食を食べて頂き、夜に検査用の下剤を服用してもらいます。(予約が必要です)他の大腸検査食よりもボリュームがあります。

大腸CT検査食

検査当日 検査準備表(予約時ご説明致します)に記載してある事以外特にありません。
検査時間 約15分
検査費用(3割負担の場合) 約7,300円

大腸ファイバースコープ

検査方法は基本的に胃内視鏡検査と同じで、大腸の場合は肛門から内視鏡を挿入し、空気を送って膨らませながら腸の粘膜を直接観察します。

当院では大腸ガンのできやすい直腸・S状結腸(大腸ガンの約70%は直腸とS状結腸から)までを観察する内視鏡検査と全大腸を観察する大腸検査があります。

大腸ファイバーで発見された早期大腸がん(S状結腸)
前処置 全大腸の場合は食事内容に制限と下剤服用があります。
検査当日 検査前に浣腸して、便や粘液を除いてきれいにします。
検査時間 約20分
検査費用(3割負担の場合) 約2,800円~約3,400円 (S字直腸まで)
約4,700円~約5,300円 (全大腸検査)
※病理検査を行った場合は約4,000円の加算

注腸検査

大腸のX線検査を注腸検査といいます。注腸検査は肛門からバリウムを注入して、その後空気を入れて大腸を膨らませ、大腸全体をX線撮影する検査です。

バリウムと空気を入れるため、多少違和感がありますが痛みを感じることはありません。この検査により大腸ポリープ・大腸ガン・潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎・クローン病などの病気が分かります。

この注腸検査の長所は大腸全体を身体の外から観察できるため大腸の形態変化や病変の正確な位置を知ることができ、治療方針の決定のための質的診断に有効です。

腸全体のX線像
注腸検査で発見された早期大腸がん(横行結腸)
前処置 前日に残渣の少ない特別食を食べて頂き、夜に検査用の下剤を服用してもらいます。(予約が必要です)
検査当日 検査準備表(予約時ご説明致します)に記載してある事以外特にありません。
検査時間 約10分~20分
検査費用(3割負担の場合) 約5,300円

前日の食事制限について

大腸CT検査食

注腸検査は大腸に便やカスが残っていると正確な検査ができません。そのため前日の食事制限が必要となりますので、検査の前日から食事をコントロールして、消化や排せつに配慮した、大腸検査食をご用意させて頂きます。(1,500円)

勝田胃腸内科外科医院

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